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世傑 MiG-19

JMCにもマシーネン関東展示会にも行ったんだけど、足代頂いてるし、そこで撮影した画像は倫理的には僕のものじゃないのでw
取り上げずにそのままだった。

さて、遅ればせながら世傑のMiG-19号
こういうものは、好きものたる儂が評価せずに、誰が評価する、と思う。
世界の傑作機No.151 MiG-19ファーマー (世界の傑作機 NO. 151)世界の傑作機No.151 MiG-19ファーマー (世界の傑作機 NO. 151)
(2012/09/29)
不明

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もはや手馴れているという形。
MiG-19は中東にも、ベトナムにも出ていて、決して実戦経験の少ない機体じゃないし、中国空軍も採用していて、日本人にもなじみが無いわけじゃないんだが、やっぱりなじみの無かった機体。

やっぱ世傑のソ連機シリーズで最初に書くべきはこの一言
「今後、この機を語るときに基盤となるべき一冊である」
とりあえずこれ読んどかないと、なんの説得力も無い。

今回もグラビアからガンガン押してくる。
試作機、諸国機と、グラビアを漫然と見てるだけで、なんとなくMiG-19の生涯を見た気になるんだからw
ソ連で生まれ、ソ連東欧での運用が終わった後でも、中国がしつこく運用し続け、改良を行って今もまだ少なからずとどまっているのだから。

また続くイラストサドビューがサービス満点で、この基礎資料、どこから発掘してきたんだ?的なw
ソ連機好きモデラー的には、これ見てるだけで結構幸せというか、いいキット無かったかな的になるw

小史はいつも通り藤田氏によるもの。
いつも通り要領よく、コレ一読すればMiG-19がどんな飛行機だったか判った気になるw
まずTu-16バジャーの存在、爆撃機として、その搭載エンジンがあり、
長距離全天候戦闘機として、また爆撃機用のエンジンを小型化したものを搭載する形で、MiG-19の基礎構想が形成された、と。
スターリンやヤコブレフの名がちらちらでてくる51年の計画が、超音速機になるんだから、その辺が非常に面白い。この編の複雑さは小史のみではなかなか解きほぐしにくく、やっぱし我らが鳥飼先生にご登場いただくしかないw
ここで比較技術論で、もう〆でいいよね、的なところから始まるから好きw

この世代の航空機の面白さは、初期に困難な技術命題に挑戦することで出した結果が、実際に適切かつ一定のレベルを達していたがゆえに、冷戦を長きにわたって生き延びたってところであるから。
Mig-19は、後述されるように比較的早く退いた(除中国)
比較技術論一発でキメられてるんだけれど、そこからMiG-19の挑戦のそれぞれの命題が示される。

そこでさらっと語られているが、超音速風洞が無い時代、多くのパイロットが挑戦して亡くなられ、イェーガーは電動トリムでコントロールして音速突破を生還してきた。
飛行機というパイロットのコントロールするシステムに、操縦翼面がいかに大事か、と。もう当たり前すぎて語る言葉すら無しなんだけど、MiG-19の物語とはこれだったんだから。


もう一つ冒頭でも語られているけれど、大角度の後退翼。これの保持構造とエルロンリバーサルもまた、重要な問題だったりする。
非常に驚いたのが、今までエルロンリバーサルは強度上の理由から解説されてきたものを多く見たんだけど、
空力的な理由が大きく示されていて、それへの対策として大型フェンスが示されている。
あの大型フェンスの意味なんだよね。

そして最後にエアインテイクへの疑問が呈される。超音速機として衝撃波の出る領域での運用には向いていないんだろう。
全体としては超音速領域での操縦性能を喪失しないような設計になっているのに、超音速領域にアクティブに突入してゆく動力設計にはなっていない、と。

鳥飼先生の技術論難しくて読んでないって言う声をモデラー筋からちょこちょこ聞くんだけど、読めと頭どつき廻して言いたいw
またあれほど簡便に専門分野を語ってくれてるガイド論も無いんだしw

それを受けて再び藤田氏の構造とシステムの概論。そして戦闘記録となる。
Mig-19の華やかな戦闘記録はあまりないんだよね。中東でもベトナムでも。パキスタンは良く使ったけれど、パキスタンはさらに名機MiG-21を運用しているし。中東はSu-9系列を運用し始めたし。

だが、中国は使い続けた。
この構成はいい仕事をしていると思う。編集さん。世傑の編集さんは非常に良い仕事をされていて、湯沢豊さん乙であります。

田辺氏による中国でのMiG-19系列概論。
今回の最大の発見は、Q-5ファンタンのとがった機首が、視野確保のためだったというところ。
もう目からうろこ。
だから中国機は面白いんだがw わけわからない方が多いw
そこをすっきりまとめていて、この記事も中国機を語る上での一つのとりまとめになるんだろう

写真類は収集と選択にかなり苦労があったんだろうと察してしまう。
運用国が多くまた、諸外国に必ずすも開放的とは言えなかった時代に、運用を終えてしまっている。
それでもソ連時代の試作機をボリュームたっぷりに紹介して、さらに東欧諸国を紹介して、中国パキスタンと入れて、もうちょい、ということでグラビアイラストが入っているわけだから「基盤の一冊」としてはこれ以上は蛇足になりかねないと思う。
諸国運用の細かいところは、諸国のインフラやソ連との関係性まで遡る必要があるわけで、モノグラフ誌より、戦史系の扱うところだろうし。

最後に〆としてバリエーション機のサイドビューがある。
4面図もサイドビューの中に入って掲載されている。
スケールが記載されるようになったのは大変良かった。模型製作に使える精度かどうかはどうでもいい。
精度については、取材や資料の関係性でどうにもならない「部分」的なところがある。
が、基盤の一冊がそちらの批判を恐れてスケールを表示しなくなったら本末転倒だもの。この図面は、モデラーが模型を押し当てるためではなく、記述に対して参照する熱心な読者のためのものだから。

今回も非常に良かった。
特濃に慣れてしまった人からすると、するーっと流れてしまったように見えるかもしれないが、
それはMiG-19の立ち位置からして仕方ない。後継機に恵まれた機体というのはえてしてこういうものだから。
恵まれなかった機体の変転を楽しむか、開拓機の試行錯誤を読み解くか、いずれも楽しくまた、
日本人でなければできない非常に高度な領域であることを思い出してほしい。
諸外国でこれをやろうとしたら、英語だよ?

オススメ度はソ連好きならもう書庫に入ってるだろ的★五個
★★★★★

ナム戦好きなんだが、MiG-19はほとんど使われてなかったから良く知らないんだよな的方には、
ナム戦空戦記事はあるが、中国との関係性については保留気味ということで★四つ半
★★★★☆

センチュリー機好きならば、F-100のライバルであった本機が、F-100に対してどう生き残ったか的に★四つ半
★★★★☆

ぼく個人としては、ソ連機の大きな隙間を埋めてもらってほっとしてる。
今でなければできないことを、大いにやりきったと思う。
編集さん、お疲れ様でした。記事執筆の皆様もありがとうございます。
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