今一つ突き抜けないわけで

安いけど、安くは売らないよw

世界の傑作機 Do217

なんという俺得
あるいは俺以外に誰が読者なんだろう
しかしこれはもっと評価されるべき

などと思い込んだら書いてしまわずにはいられない。
うーん。
ということで、米欄閉鎖の上公開モード

さて、書籍には何の罪も無い。
世界の傑作機No.145 ドルニエ Do 217世界の傑作機No.145 ドルニエ Do 217
(2011/07/30)
不明

商品詳細を見る

なんという俺得題材。

しかも読むとすばらしく俺得。
以前から、第二次大戦双発爆撃機の奇妙な一致性に気づいていた。
たとえばナセル中心間距離はどれもほぼ同じ。大戦間といっていいSB-2から決定版といっていいA-26まで実はどれもナセル間距離は同じようなもの。プロペラ直径あたりに拘束されているらしい。それは主脚長さにもかもしれない。
そして時代が下るにつれてアスペクト比を増しながら、つまり細長い翼になりながら、スパンはあまり代わらない。主翼面積は小さくなってゆく。
音速以下の飛行機の主要な抵抗は摩擦抵抗であるから、主翼面積を小さくするのは効果的な抵抗軽減策だから。

ここの所の世傑双発機本は、この辺の「感覚的な知識」を個別の機体から統合してゆくようなつくりになっている。
すばらしく知的だ。

大戦間、冶金の発達によって構造が発達し、レイノルズ数的に有利な大型機が空力的に洗練され、高性能を示すようになった。その結果、多くの双発機が生まれたが、戦間期から戦中にかけての急速な航空諸技術の発達は、これら双発機に急速な洗練を与え、そしてその波及によって単発戦闘機と四発爆撃機を爆発的に進化させ、双発レシプロ機を事実上絶滅させてしまうにいたる。

そのダイナミックな歴史の上で、それぞれの機体がどのように生み出され、どのような生涯を送り、そして運用を終えたのか。最近の世傑はこの歴史的な位置づけの上で掲載すべき事を決定していると明らかに思える。
すばらしい。こういう企画が日本で起こされ、日本語で読めるというのは本当にありがたい。
文林堂さん本当にありがとう。

こんなすげえ企画が俺得で終わるなんて絶対に許せない。
そういうわけですよw

さて、
ドルニエDo217はDo17を母体としているのは周知の事実w 戦間期最終末のドイツ再軍備の時に開発されたこの母体については、おなじみ鳥養先生がまとめている。資料をもとに通説を適切に批判し、その選択が同時代、さらに後発の機体と比較してどのように評価しうるかがまとめられていて非常に面白い。

運用については国江さんの筆によっている。Do217にとって主戦場であった対英夜間爆撃に1コーナー、Do217の生涯にとって最大のハイライトとなった誘導ミサイル運用について1コーナー、大きく割かれている。わずかな航空団しか運用しなかった機であり、ゆえに特殊装備を与えられただけあって、非常に興味深い。
ミサイル運用についてはすでにまとめられた記事もあるのだが、対英爆撃での電子戦の発達は面白い。Do217という切り口からまとめたか、といわれれば結構脱線もあるんだが、全体からの位置づけとして理解の範囲内だと思う。

国江さんと世傑といえば、装備品と細部について大きなページを割かれる例が多かったのだが、もちろん今回もそれはある。あるのだけれど、先に記述したDo217の位置づけというものを見失わない形で読めるので、細部過ぎてどうすれば良いのかわからないということも無い。

カラー口絵も充実していて、これが事実上の形式変化図となっている。
ただし写真はそれほど多くない。特にK-2の写真が一枚も無いのは残念。K-02なる写真があるんだが、本文にもその形式の説明はなく、見てもK-1にしか思えなくて謎。←読み直したら、テストタイプにK-0シリーズの記述がありました。失礼しました。
図面は1/100の5面図がある。

本をモデラーの目(そして実はDo217ファン)から見ると、
使えるのか使えないのか、よーわからんw という感じ
ただ、僕の持論たる「ペーパーツール」たる本として非常にすぐれている。それはこの飛行機に求められた概念部分について、運用部分について、細部構造について、いずれにも言える。写真が少ないのは若干残念だが、充実したカラー口絵はモデラーとして制作意欲をウリウリ刺激してくれる。

僕はDo217が好きなので、買え。二冊買え。オススメ度星10個だ、とか無茶を言うんだけど、
冷静に評価すれば3.5/星5つ。
今後、ここまでDo217全体に迫れる本が出版されることは難しいだろう。
本当にありがとう。

一読して思ったんだが、資料はかなり少なかったんだろうと思う。それを統合してこの仕上がりに持ってこられたのは、明らかに編集者さんの力量に思える。
編集人湯沢 豊さん本当にお疲れ様でした。次回作もズンドコ期待させていただきます。
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